- 2009-11-27 (金)
- 大迫
一昨日、ナカノシマ大学12月講座「上方古典芸能を知る」の準備で会場である中央電気倶楽部に、旭堂南海さんと一緒にうかがう。今回の「ステージ」となるのはこちらの大食堂。初めて訪れた南海さんは、はっと息を呑むように目を丸くしておられた。それほど素晴らしい空間である。
←画像はHPより
中央電気倶楽部は大正3年の創立。名前通り、「電気」に関わる企業が集う会員制の社交倶楽部として誕生した。電灯・電力・電鉄会社といったそのメンバーは、当時としては最先端を行く企業だったのである。
『月刊島民』でも、石原卓の連載「中之島に入会しませんか?」の第2回において取材をさせていただいた。その時の記事にはこうある。
設計は大阪建築界の売れっ子、葛野壮一郎。北船場の大阪倶楽部を強く意識した建物は、何といっても内部の立体的な構造が素晴らしい。(中略)様々な意匠を凝らした設計が見る者を圧倒する。
大食堂もまさにこの記事通りで、高い天井、窓のしつらえ、趣ある暖炉、カーテンなど、細部に至るまで装飾が凝らされている。そんな空間を見て、思わず「これ、屏風なしでやりませんか?」と南海さんに提案する。普通、講談も浪曲も後ろに金屏風を立ててやるものだ。すると南海さんも快くのってくださり、「そうやね。この雰囲気をそのまま活かした方がええやろうね」とおっしゃってくださった。
ナカノシマ大学ではこれまで、中央公会堂、大阪倶楽部と、中之島の街を具現するような名建築を舞台としてきた。それはやっぱり、せっかくならええところで見たり聞いたりして欲しいし、こんな素晴らしいところがあるんですよというプレゼンでもある。見た目を気にするのは、写真やレイアウトにこだわる編集者の性かも知れない。要するに、雑誌を作るのと同じ感覚なのだ。
実は昨日、新聞記者さんからナカノシマ大学についての取材依頼を受けた。12月3日の講座にもカメラマン付きで取材に来ていただくのだが、その際にも内部のことを気にしておられた。この方は現在、あちこちの地域資源の活用事例を取材しておられ、その中でナカノシマ大学のこともバーンと(?)取り上げてくださる予定だそうだ。
地域資源の有効活用と言われると、少しお尻がこそばゆい感じもしないではないが、行き着くのは街の現場をどんな「形」にして伝えるか、というところ。今朝獲れた野菜を煮込み料理にするか、サラダにするかというのに似ているだろうか。
というわけで、会場の雰囲気も込みで楽しんでいただくナカノシマ大学12月講座「上方古典芸能を知る~講談vs浪曲~」にぜひお越しください。会場でお待ちしております!
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