- 2009-12-11 (金)
- 大迫
『月刊島民』からスピンアウトして生まれたナカノシマ大学、そして大阪マルシェ「ほんまもん」とのタッグ。今年を振り返ると、すっかり140Bは中之島の「世話焼き係」のようになった1年だった。
振り返ればこれらはすべて、『月刊島民』の発行が最初の一歩である。そして、それはダイビルに事務所を構えていなければ実現していなかったかも知れない。だいたい社名はダイビルにいた頃の部屋番号なのだ。縁は異なもの味なものなどと言うが、まさにその通りと言うべきか。仕事というのは変わるものであるなあ、と年の瀬ぽく感慨に耽ってみたりする。
しかし、世話焼きはまだまだ終わらない。いや、むしろ今年一番のおせっかいが、いよいよ始まる。それが明日からスタートする大阪屋台ほんまもんである。
もう名前からお察しの通り、大阪マルシェに登場する食材を使った屋台である。会場となるのは、すっかり中之島いや大阪の冬の風物詩となった「光のルネサンス」である。そこで大阪マルシェよろしく屋台を張って、パスタやらおでんやらホットワインやら熱燗やらを売るのである。「テキ屋」と言われれば、まさしくである。
140Bでは、江が中心となり、出店してくださるお店との折衝に当たった。このメンツがすごい。イタリアンの[マーブル・トレ]、スペイン料理[エルポニエンテ]、内田樹先生も唸った北新地の老舗[黒門さかえ]など、いずれも大阪の街を背負ってたつ大看板ばかりである。せっかく良い食材を使うのだから、迎え撃つ(撃たなくてもええけど)お店だって話題を呼ぶところでないと、というわけだ。
「本部」である我々ももちろん出店する。先日は140Bにおいてホットワインの試飲会が行われ、「もうちょい熱い方がいい」「シナモンシュガーを振るとぜんぜん違う」「これはいける!」といった感じで、レシピが完成。あとはユニクロでヒートテックを買って防寒対策さえすればオッケーである。
というわけで、ブログ読者の皆様。12月12日(土)から25日(金)まで、中之島の大阪市役所南側(いつもマルシェやってるとこです)で、大阪屋台ほんまもんは寒さに負けず元気に営業いたします。「またおもろいことやり始めたな~」と思ってくださった方々、ぜひご来場下さい。そして吹きすさぶ寒風をものともせず街の世話を焼く我々へのエールの意味も込めて、飲んだり食べたりまた飲んだりしてくださいね。
ここ最近、「何屋かわかりませんわ」が口癖になってきたが、いやほんま。今回の屋台だって、ある意味ではリーシングやイベント会社的である。ただ、「もう編集や出版は捨てたのか」と言われれば、ぜんぜんそんなことはなくて、根底にある街との関わり方はたぶん変わっていない。
ナカノシマ大学を企画する心持ちが月刊島民の誌面を作るのと変わらないと前に書いたが、それと通じるものがある。自分が深く関わっている街の現場があり、そこで起こっていることの面白さを伝えること。その伝え方は、月刊島民の誌面を通じてであったり、ナカノシマ大学の講義そのものであったり、大阪マルシェでの売り子であったり、今回の大阪屋台であれこれを売ることであったりさまざまで、編集者だから雑誌だけやっていれば良いというのはそろそろナンセンスになってきているのかもしれない。
情報の「伝達」の仕方が変わってきている。同時に情報の受信者であるお客さんの「受け方」も変わっている。ブログやユーチューブ、あるいはツイッターなどですぐに発信できる時代である。お客さんはただの「受け手」ではない。というか、ふと思ったけれど、大阪屋台ほんまもんって、めちゃくちゃツイッター的にハマるコンテンツではないかと思う。
これも結局、売れる場自体を作っていくことであると思う。メディアは街の中にこそあるという江弘毅の最近のお気に入りフレーズが分かりかけてきた師走である。
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