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人ったらし軍団vs『せやし だし巻 京そだち』

  • 2010-04-10 (土)
  • 中島

京都駅ビル上のカフェ[チェントチェント]前の屋外で、聞き手バッキー井上による「大西ユカリ×宇崎竜童」という歌謡曲ファンにはヨダレ一升ぐらい出そうな対談を録音した音源を持ってのぞみに乗り、音源の配信先である新宿御苑前のラジオデイズにその日のうちにめでたくパス。

同社からお借りしたオリンパスの最新兵器で録った音は、その場にいた人間以上に聞き取りやすくクリアー、目の玉が(いや耳の鼓膜が)飛び出るほどのスゴさでラジオカフェの皆々様も大満足(ほっ)。竜童さんのおかげだからか、「ここまで来たら、サクセース」である。

そして、カバンには『せやし  だし巻  京そだち』の見本が3冊。

1冊はいつも多大なお世話になっている新潮社の物腰柔らかスマイル穏やかな凄腕編集者・足立さん(養老孟司内田樹担当ですぞ)に。 2冊目は創刊以来ずっとお仕事させていただいている雑誌『料理通信』の小倉さんに。最後の1冊が残った。

さてどうしようかと思った時に、3カ月ほど前にあるインタビュアーを前にして言った台詞を思い出す。

これはまだ言えませんが、バッキーの本を読んで「ああ、自分は京都でよかったなぁ、京都が好きだったんだなぁ」と思っていただいた以上のインパクトがある京都の本がもうすぐできると思います。

そやそや、この人にまず見せなアカンわと思い自由が丘に電話したら、その人・三島邦弘氏が電話口に出た。

「え、東京に来られてるんですか? こっちももうすぐ終わりますからじゃあ[金田]行きましょう」

ということに。[金田]というのは私が勝手に思う東京の居酒屋御三家(あとの二つは銀座[樽平]、神田[みますや]である)の一つで、ひとびと感満載の名店である。サッポロラガーが置いてあり、名物の肉豆腐をはじめ何でも旨い。2杯目からは熱燗が呑みたくなる。

三島「電話で渡したいものがあるっておっしゃっていたのは、ひょっとしたら…」

私「そうそう、これやこれ」(と『せやし  だし巻  京そだち』を目の前に)

三島「おぉー! スゴい」

お世辞半分以上にしても、あのヒットメーカーが見た瞬間笑顔になったというのは、結構イケるかもしれんな。途中からミシマ社の関羽と張飛、着流しが似合いそうな切れ者編集者・大越氏とみちのく一人旅が似合う熱血営業マン・渡辺氏が加わり、[金田]の酒、ビール、一品をすべて頼んだろかいな的勢いで話が弾む(肝心の店は閉店モードで注文を受けるテンションが急に下がっていたが)。「きましたねぇついに」とか「これ売れまっせ」とか言うてくれるもんだからついつい嬉しくなってお猪口の上下運動が増えるが、しかしそれは王者の余裕。

何と言っても1月の終わりに出たばっかりの最新刊『ボクは坊さん』なんてもう5刷。ヒットのさせ方を編集も営業も身体で分かっている。ホメられて嬉しかったけど(この人らホンマにノセんの上手いし)、ミシマ社の次なる隠し球にネタを振ってみる。「今度はなに出すん?」

「実はウチもマンガを出すんですよ。益田ミリさんの」

あの売れっ子にマンガを描き下ろしさせるとは!? しかも彼女曰く

「聞いたことない出版社でしたが、ミシマ社が好きになってマンガを描きました」

と言わしめる人々が目の前にいる。部数も『せやし  だし巻  京そだち』(たくさん刷ったでぇ)より3割多い。京都マンガだけでもライバルが多いのに、もっと恐ろしいライバルが来たか!? 笑顔の向こうに超強力な隠し球とはさすが。しかし、ミシマ社vs140Bがコミックエッセイの平台でしのぎを削る日がやってくるとは、しあわせな話であろう。目指すはワンツーフィニッシュか。

と思いながら今日のツイッターを眺めていたら20:30に……

三島ブログ更新しました。『せやし 出しまき 京そだち』http://bit.ly/b9mhli

えらい過分なホメ言葉満載の文章であるが(私が一人で勝手にゴキゲンになって喋ってるだけやないかという見方もできるな)、『せやし  だし巻  京そだち』については、満更お世辞だけでもなさそうな感想。小林さん、ハンジさん。ちょっと旧い言い回しだけど、今をときめく編集者からもお褒めをいただきました。しかしその30分後には……

ミシマ社4月の新刊は、益田ミリさんの漫画です! 『ほしいものはなんですか?』http://bit.ly/ckoH7W

 まずは先輩をきっちり立てて喜ばせておいて、その後に「でも主役はこっちやで」と時速153㎞のストレートを投げこんで空振りさせる。……そういえば、先ほどまで一緒やった平川克美さん(冒頭のオリンパス秘密兵器で内田樹せんせとの対談を同席して録音してました@学士会館)も

「今ねぇ、ミシマ社から出す本書いてんだよ」

って言うてはったなぁ。あなおそろし。つくづく、敵に回したくない人ったらし軍団である。

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