「出版」と「イベント」  投稿者:140B

編集責任者:江弘毅を始めとした京都・神戸・大阪の編集集団

 2011年10月20日 12:40 140B



ナカノシマ大学10月講座が、いよいよ来週の木曜日。『遊牧夫婦』の著者である近藤雄生さんと、中山道や京街道など旧街道を歩いて旅するのをライフワークとしている竹岡寛文さんの対談。中之島は古くから多くの旅の発着点となってきたが、その中之島で「旅」についてスペシャリスト2人に語ってもらおうという趣向である。特に近藤さんにとっては、新刊『中国でお尻を手術―遊牧夫婦、アジアを行く』の発売記念も兼ねているので、気合が入っている(と、思う)。会場ではミシマ社の本も販売します!

ナカノシマ大学2011年10月講座
「中之島から旅に出よう!」

   熊野詣や三十石船など、あらゆる「旅」 の発着点となってきた中之島の歴史をご 紹介した『月刊島民』7月号。その中で 登場していただいた2人の〝旅の達人〟 が今回の講師だ。  デザイナーを本業とする竹岡寛文さんは、学生時代に街道筋の街並みについて研究したことをきっかけに「道」に興味を持ち、東京・日本橋~京都・三条間の記 事中山道540kmを踏破。今年1月には京都〜大阪・高麗橋の京街道55kmも踏破した。7月には、旅の途中で撮った6000枚に及ぶ写真を高速で連続再 生し、旅程を疑似体験できるスライドショーがアイ・スポットで行われ、大好評を博した。
   かたや、7月号で中之島放浪エッセイを書いてくださった近藤雄生さんは、世界放浪の達人。訪れた国の現地レポートを日本の雑誌に送り、それを資金にまた旅 を続ける遊牧ライター生活により、 世界40カ国を旅した。  今回の講座では、そんな2人がコラボ レーション。お互いの旅の様子を振り返りつつ、旅の魅力や見知らぬ土地を楽しみながら歩くコツを大いに語り合ってもらいます。
開催日/10月27日(木) 7:00PM〜(会場6:30PM〜)
講師/近藤雄生 ・ 竹岡寛文
会場/中之島デザインミュージアム de sign de >
受講料/1,500円
定員/100名
◎お申し込みはこちらから!

ナカノシマ大学のテーマは今、大きく2つに分かれる。1つは、釈徹宗先生と高島幸次先生による対談シリーズ「大阪の神さん、仏さん」という書籍化を前提としたシリーズもの。もう一つは、今回のようなその時々の特集や流行りや興味に応じたもの。だいたいそれを交互に開催している。なにしろ毎月のことなので、安定した人気のシリーズものがあると安心だし、その間にふと思い付いた企画を進められるのがちょうどいい。

話は少し逸れるけれど、こうした小回りを利かせたイベントが増えている。耳にするのはやはり出版系が多いのだけれど、規模にかかわらず「誰かの話を聞こう」「何かを学ぼう」というものが多い。それも、主催者と聴衆にくっきりと分けられるのではなく、どちらかというと主催者もまた「話を聞きたい」うちの一人で、それを聴衆と一緒になって聞こう、というものが多い気がする。「自分がこの人の話を聞きたいから企画した」というパターンも多いかもしれない(ナカノシマ大学はけっこうそうだったりする)。

この「自分が聞きたい」というあたりは、出版にも共通している。聞きたい、知りたいから、原稿を依頼したりインタビューしたりする。あるいは「ぜひともこの面白い話を多くの人に聞いて欲しい」と思う。そういう意味では、本を出すことも、イベントを開催することも似たような側面がある。たとえそれが出版記念イベントであっても、本の売り上げはもちろんのことだが、それよりもとにかく「この人の話を聞いて欲しい!」という気持ちからのものが多いように思う。

というようなことを思うのは、ナカノシマ大学をやっているだけでなく、同じようなイベントがたくさんあるからだ。

例えば、ミシマ社の三島邦弘さんが企画している、近藤雄生さんの新刊『中国でお尻を手術―遊牧夫婦、アジアを行く』の発売記念イベント。これは、東京・西荻窪の[旅の本屋のまど]というところで開催されるもので、書店のコンセプトと本の内容、そして近藤さんの経歴もぴったり合っていて、とても面白そうだ(ていうか、明日!)。

スライド&トークショー
「旅を暮らしにする方法  Part 2」

日時/10月21日(金) 19:30~(19:00開場)
会場/旅の本屋のまど(東京・西荻窪)
参加費/800円
◎詳細はこちらから。

ナカノシマ大学と同じく近藤さんが登場。裏話をすると、最初、ナカノシマ大学は近藤さんの本のことは知らなかったのだけど、ちょうど良い時期に発売されるのを知って、「じゃあ発売記念イベントにしちゃいましょう」となったのだった。こうしたイベントの良い所は、誰がやっているイベントなのか、顔がはっきり見えているところだ。だから、話も早い。名称よりも、「誰々がやっているイベント」という感じ。

もう一つ、これは140Bも協力として名を連ねているのだけれど、11月に海文堂書店で石井光太さんの新刊『遺体』(新潮社)の発売記念イベントがある。これには140Bの松本も聞き手として登場します。

『遺体 ー震災、津波の果てにー』
刊行記念トーク&サイン会
「津波の跡を歩いて」

日時/11月5日(土) 14:00~16:00(開場13:30)
会場/海文堂書店2階ギャラリースペース
参加費/無料(要整理券・先着50名)
◎詳細はこちらから。

こちらは新潮社の足立真穂さんが担当されている本で、というわけでやはり顔が見えている。本というのはそれを媒介にして自分と似たような、話の合いそうな人とゆるやかにつながるためのツールにもなっている。こうした顔の見えるイベントに参加すると、なんとなく自分の心地良い場所を見つけたような、安心した気分になれるのはそのせいだと思う。

というわけで長くなりましたが、みなさん、ぜひ来て下さい!




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