「あかんではないか」―「街的」な言説というのは鬱陶しいに決まっているのです。
久しぶりの返信ですが、あんまり久しぶりのような気がしないのは、3月中に『街場の大阪論』の感想文を書き※1、町田康&江弘毅のトークサロンを見に行き、その感想文※2を書いていたからで(たぶん)、江弘毅が活躍してくれるのは「街的」至上主義者としては、まったきの喜びでなのですが、以下はそのトークサロンでの杞憂です。
ふたりの話はかみ合わない楽しさに満ちあふれ、江弘毅の面倒くさい問いかけは、あたしの近所の(ある程度若い)女性の皆さんにはほとんど理解不可能だったようだけれども、あたし的には町田さんのオタク的な部分をよく引き出していたなと思う。※2
そしてこのエントリーに最初にいただいたコメントは、
江という人が何を言っているのか、さっぱりわかりませんでした。それこそ江という人こそ岸和田出身ということを全面にだして、実は大阪のこてこて感を体現しているような人だなと思いましたが。
もっともっと町田さんの、いろいろな話が聞きたかったのに…。
そして二つ目は直球でした。
質問を簡潔にまとめられない江という方をなぜキャスティングしたのか疑問。逆に,あんな意味不明な質問にあれだけの返しができる町田康は頭の回転のいい人だと感心した。進行役のおばさんもまったくフォローに入らないし,会場全体が「もう江はしゃべるな」と心の中で言っているのをひしひしと感じた。あれなら,一時間半ずっと観客と質疑応答をしていたほうが楽しかっただろう。とにかくマーチダさんに同情したイベント。