ナカノシマ大学2月講座「大阪から考える『移行期的混乱』」を前にして、登壇者のお一人である平川克美さんが、ブログ「カフェ・ヒラカワ店主軽薄」において、対談のことを紹介していただいた。平川さんらしい、詩的で熱いお言葉に、胸が熱くなる想いがする。

来月、大阪で講演会と対談のセットがある。

2011年2月18日 大阪市中央公会堂小集会室。

ナカノシマ大学。 徐々に、血糖値が上がってきている。

演題は、このところ続いている『移行期的混乱』であるが、

対談のお相手は大阪の平松市長である。

冒頭の文章だが、「血糖値が上がってきている」というところは、平川さんなりの褒め言葉として受け取らせていただいた。パンチの効いた内容になってきた、発信力が高まってきたというような意味だろうか。考えるのも楽しい。

このブログで平川さんは、今回の対談のお相手が平松邦夫大阪市長であることに触れ、ご自身も東京の千代田区という「地方行政」と関わってプロジェクトを進めた経験から得た見解を書いている。それは、産学協同でも官民共同でもいいのだが、共同する、協力するということは、関係者全員が同じ分だけ得をするということではなく、同じだけ損をすることに同意したときに初めて実現できるものであるということだ。

もし、異なる供給者たちが良好な関係を保ったまま、一つのプロジェクトを持続的に行える可能性があるとすれば、それはかれらがそこから投下した資本や労働力と等価の利益を得るという思考を切り替えたときだけである。

つまり、それぞれが身銭を切ってでもこのプロジェクトを推進しようとしたときだけ、つまり三方一両損によってのみひとつの解決が図られる。

随分荒っぽい議論をしていることは十分承知の上だが、ポイントは、どんなプロジェクトもそれを身体を張って支えるという人間が現れない限りは成功に導くことはできないということである。

なんだか途中から、ナカノシマ大学へのエールのようにも読めてしまった。平川さんはこのあと、「身体を張ってプロジェクトを支える」すなわち「贈与」の中に、移行期的混乱を負債少なく切り抜けていく方法があるのではないだろうかと続ける。はたして、どんな話が聞けるのか、楽しみだ。そしてこれを受けた平松市長は、どんな言葉を述べるのだろう。

◎ナカノシマ大学2月講座  2月18日(金)@大阪市中央公会堂
平川克美×平松邦夫「大阪から考える『移行期的混乱』」 お申し込みはこちら!

◎ナカノシマ大学東京編  2月8日(火)@講談社 講堂
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本日、12月22日にオープンしたMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店。朝一で訪れた販売担当の青木も、その大きさ・スケールに驚いていたご様子。

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で、その巨大書店にも置いていただいております。探してみてくださいね!



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10月17日(日)の神戸新聞に、『おせっかい教育論』の書評が掲載されました。しかも、かなり大きく。

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