昨年発売された『おせっかい教育論』に、こんなありがたいエールが届いた。

本を読んでくださった九州の大学にお勤めの先生が、昨年読んだ中の「ベスト3」に選んでくださったのだ。

(2)『おせっかい教育論』(鷲田清一・内田樹・釈徹宗・平松邦夫)、140B。

今年も内田さんにはお世話になりました。『武道的思考』、『街場のメディア論』、『沈む日本を愛せますか?』(高橋源一郎氏との対談)など、どれも面白かったです が、4者の対談である本書が率直に教育の本質を語っていたのと、「大阪」らしさが面白かったです。内田さんの教育とは「おせっかい」なのだということに気づいたエピソードや、僕の100回記念論集のきっかけにもなった「背中」の話。これも僕の実存的関心か。

対談の成功を裏付けてくださるような感想や、「大阪らしさ」に触れてくださっているのも嬉しい。ちなみにこの方の「ベスト3」には、他に東弘紀・宮台真司の『父として考える』もランクイン。その兼ね合いで、こんなことも書いている。。

内田さんは宮台氏のことを嫌ってます(?)が、宮台氏は内田さんのツイッターをフォローしています。最近、お二方の距離が思想的にぐぐっと縮まったような気がすることがあります。そのあたりもう少しじっくり考えてみたいですね。
経年的に読まれている方ならではの感想だな、と思うと同時に、かっこいい本と一緒に表彰台に上がることができて、とても光栄。ぜひ通読してみてください。1月1日の投稿です! http://www2.ezbbs.net/06/raiperi/


週刊現代誌上において、中沢新一先生の「大阪アースダイバー」の連載が開始されている。

面白い。というか、すごい。

今週発売の号は、「第1部/プロト大阪」の4回目「東西に走るディオニュソス軸」である。大阪市内から見て東の方向、南北に横たわる生駒山地を、「ディオニュソス軸」と名付けるなど、いきなり中沢ワールドが前回である。これは古代ギリシャの思想で、人類の生と死の円環を意味する「ディオニュソス」から名付けているそうだが、未だかつてこんな風にして大阪を捉えた読み物はなかった(そらそうか)。

しかもこのディオニュソス軸と呼ばれる軸線が発する力が、古代のみならず「現代の大阪人の心性の中にも、しぶとく生き続けている」らしく、それがこれから証明されるらしい。現代ということは、私たちも含まれている。古代の地形が及ぼす影響って、一体どんなものなのだろう。連載のゆくえが実に気になるところである。

そんな中沢先生には、以前、ナカノシマ大学講座で釈徹宗先生と対談をしていただいた。その時は「大阪アースダイバーへの道」と題して、これから始まる連載の構想や、大阪が東京とはぜんぜん違う街であることなどを語っていただいた。あれからもう半年以上が経っていて、その続きをやりたいやりたいとずっと思っていた。

で、ようやくまた実現することになりました! でも、大阪のみなさんには申し訳ないのだけれど・・・東京なのです。現在、日程・会場などが決まりつつあり、もうすぐみなさんにお知らせすることができます。というわけでもう少しお待ち下さい。

お盆休み前のことですが、8月13日の日本経済新聞夕刊に、ナカノシマ大学を含め、21世紀の懐徳堂プロジェクト全体に関する大きな記事が掲載されました。

大阪市中央公会堂

鷲田先生や平松大阪市長らと共に、江弘毅のコメントも載っております!

そのナカノシマ大学、現在は9月16日に大阪倶楽部にて行われる「落語 にし・ひがし」が絶賛申し込み受付中!!

天満天神繁昌亭の支配人・恩田雅和さんによる上方と江戸の落語の違いについての講演は、落語好きにはさらに深く精通するきっかけに、これからどんどん聞いていきたいというビギナーの方にも楽しみかたをを増やすきっかけになるでしょう。

さらに、中堅実力派ナンバーワンの笑福亭三喬さんほかによる落語が2席も聞けます。これで1,000円はかなりお得です。

お申し込みはこちらから!  http://www.nakanoshima-univ.com/

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