久しぶりに『アラン・デュカスのひと皿フレンチ』のレシピを作る。

この間、けっこう「飯粒もの」が多かったので、ちょっと毛色の違うものをと選んだのがコレ、「サーモンのタルタルとブリーニ」。じゃがいもを使ってパンケーキの生地をつくり、サーモンや赤たまねぎやレモンを細かくしてマヨネーズと一緒にぐちゅぐちゅ混ぜたものをのせて食う、というノリが暑気払いにうってつけのような気がしたからである。

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まずじゃがいもを1個、沸騰してから25分茹で、水分が蒸発するまで置いといてから皮をむき、ボウルに入れてフォークで潰し(写真上・茹でたじゃがいもの匂いがたまらん)、沸騰させて粗熱を取った牛乳&バターを加え小麦粉を入れ溶き卵を加えたり(この間ひっきりなしに私の右手が泡立て器を回す)、なおかつメレンゲにした卵白を入れたりして生地をつくった。そのボウルを30分寝かせる。

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その間に主役のサーモンのほか、名脇役となるレモン、チャービル、赤たまねぎを細かく刻んで、マヨネーズを加えて具材をゴムべらでしっかり混ぜる。

そして具材も細かく切ってぐちゃぐちゃ混ぜたところで、お好み焼き屋ならこれと生地を一緒にして鉄板の上でジュウとするのだが、今日は「ひと皿フレンチ」ゆえにこっちは焼 かず、焼くのはブリーニの生地だけ。バターをひいたフライパンの上にのせると、たちまちじゃがいもと牛乳の甘い香りに包まれ、何ともいえず幸せな気分にな る。砂糖なんか全く使っていないのに、自然の甘さというのは大したもんだ。

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そんな甘い香りがぷ~んと立ちこめてきたら、いよいよクライマックス。ブリーニをお好み焼き同様にひっくり返し、タルタルの用意をして食卓につく。ブリーニの生地はほとんど焼き立てなので生温かかったが、もっとゆっくり熱を取ってからこの「大人のおやつ」をノンビリいただけたら最高の昼下がりとなるだろう。

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ちょっとベビーリーフの葉っぱでタルタルが見えませんな(苦笑)。

ブリーニの上にタルタルとベビーリーフをちょい、とのっけて口の中に。「あぁ...」とため息。じゃがいもの甘さの上に、サーモンと他の具材の辛さ酸っぱさ苦さが加わり、手は傍らにあったシャルドネのグラスへ。ただでさえうってつけのアテがあるし、蒸し暑さと調理疲れのためにぐびぐびぐびぐび...。

にかくブリーニを16枚焼き、ヨメはんと一緒に食べようと作ったのだが、彼女が何枚食べたかを全く覚えていず、気がついたらあと1枚しか残っていなかった。

今度作る時は、お客さんが来た時にまず「これで1杯やってて」と前菜っぽく出すという形がよかろう。ガツガツ食うもんではない(食うたけど)。

この料理には越えるべきハードルが2つあることが分かった。

1. ブリーニの生地を作る時に、とにかく泡立て器でしっかりかき混ぜること。混ぜすぎる
  ということは決してない。特にメレンゲ用の卵白。この卵白をボウルを逆さにしても落
  ちてこないぐらいにしっかりかき混ぜることが、勝利への道である。

2. 同じことはマヨネーズも同様で、これもしっかり混ぜること。私はマヨネーズ状になっ
  たのでそこで手を休めたが、やっぱり手が痛くとも、もうちょいかき混ぜていたらよかっ
  たなぁと後悔した。根性が足りなかったので、いざタルタルの具材に入れる段になる
  と、ちょい液状化してしまったのである。このあたりは根性ですな。けどその根性まで
  ないわ、という人には市販のマヨネーズで何の問題もない(液状化しても味はグッド)。

本日はとにかく、「泡立て器(手動)でかき混ぜるのに手が痛くなった」の日。しかしいざ生地が焼き上がり、サーモンのタルタルをのっけて一口入れただけで、「あぁこの夏も暑かったけど、もうすぐ終わるんだなぁ」との感慨が押し寄せてくるような至福の時間であった。

しかし現実は達郎の唄のようにはならず、明日も36度の予想。体温並みの9月1日を、いったい誰が想像したことだろう。

お盆休み前のことですが、8月13日の日本経済新聞夕刊に、ナカノシマ大学を含め、21世紀の懐徳堂プロジェクト全体に関する大きな記事が掲載されました。

大阪市中央公会堂

鷲田先生や平松大阪市長らと共に、江弘毅のコメントも載っております!

そのナカノシマ大学、現在は9月16日に大阪倶楽部にて行われる「落語 にし・ひがし」が絶賛申し込み受付中!!

天満天神繁昌亭の支配人・恩田雅和さんによる上方と江戸の落語の違いについての講演は、落語好きにはさらに深く精通するきっかけに、これからどんどん聞いていきたいというビギナーの方にも楽しみかたをを増やすきっかけになるでしょう。

さらに、中堅実力派ナンバーワンの笑福亭三喬さんほかによる落語が2席も聞けます。これで1,000円はかなりお得です。

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 2010年8月16日 12:48 道田


毎朝、出社すると
「昨日は○○作ったけど、めちゃ簡単やったわ~」
と、したり顔で話してくる社長。アランデュカスのひと皿レシピ発売以来、狂ったように料理を作り続けているらしい。
そんな社長に続けとばかりに、隣の大迫君も弁当男子ではなく、フレンチ男子とでもいうのか、「かつおのバスク風」(これは鮭で挑戦!)やパエリアにと作りまくっている。
変なプレッシャーを感るこの頃、「ならば私も!」とかぼちゃのリゾットを作ってみることに。
これでも、趣味はと聞かれれば「料理と犬の散歩」といい続けて○○年。女の意地も加わって「完璧に作ってやるわ!」(負けず嫌いです)と阪神百貨店にて生ハムを購入し、チーズは粉でなくパルミジャーノのブロックを買って削ることに。


ついでにローストビーフも手作りして、豪勢なランチの出来上がり。
飲むつもりのなかったワインまであけたり、ちょっと楽しめました。
しかし、ベロベロに酔った後の片付けほど面倒なものはなく、"ブノワに食べに行ったらよかったかなぁ~"なんて思ったりもしておりました(笑)。



先週は『アラン・デュカスのひと皿フレンチ』ウィークで毎日何らかの「アラン・デュカスネタ」を食っていた(家で食わない日が1日あったが、その日はブノワに行っていた)。しかしどういう訳かお米ばっかりなので魚も...と思っていたが、生来のめんどくさがりがそこまでは向かわせない。

恥ずかしい話だが、包丁を握って魚料理を作ったことがない。明石の江井ヶ島に独り暮らししていた頃、市場で買った魚を煮付けにしてよく食べたが、あれは魚屋のおいちゃんがしっかり下処理してくれて、私の仕事は鍋に入れるだけ。鰆の西京焼きも、塩鯖も、グリルに入れるだけである。

そこでヨメはんをそそのかし、「こんな暑い日はコメばっかりは飽きるわな。やっぱり魚やん?」と言い含めると何となく向こうもそんな気分だったようで、「いわしのグリル ラタトゥイユ バジル風味」にトライしてもらう。

が、お盆まっただなかで日曜日の生協に、新鮮ないわしは売ってない。代打としてさんまを買う。そこから先、台所では何が起こったのか阪神ーヤクルト戦に夢中だったので分からないが、まるごと一匹焼きするさんまを上手いこと下ろして(彼女は私と違い、料理教室で魚の捌き方を習得済み)下ごしらえをし、30分後にはご覧の通りの料理になっていた(いつもド下手な写真ですまない)。

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いわしと違って下のラタトゥイユが見えないほどむちゃデカいが、ひと口入れたら「おぉ!」である。さんまの脂とラタトゥイユの爽やかさのコンビネーションが素晴らしい。前者が外角低め149㎞のストレートだとしたら、後者は顔のあたりから内角膝元にドロンと落ちてくる90㎞台のカーブ。これが交互にやって来るんだから、バッターは手も足も出ず、ただただ「あー」と唸りながら目の前のシャルドネをガブガブガブガブ...。

ヨメはん曰く「いろんな本とか料理番組でラタトゥイユの作り方紹介していたけど、こんなに上手く出来たのは初めて。炒めたり加熱したりワインヴィネガーを入たりする手順がしっかりしているからだと思う」。包丁を持つ機会が私の100倍は確実にある人間が言うと、世界でミシュランの星を20個持っているのもむべなるかな、と思う。

次はいわしで挑戦してみたいが、これからの季節、さんまを塩焼きでなくこんな感じで食べても旨いと分かり、少なくとも食い物には、因幡晃の歌うように「これから淋しい秋でぇ〜す♪」とはならない。

いつの間にか料理もワインも平らげ、ソファーで寝ていた。いくらデュカスの料理がナチュラルでヘルシーだからといって、こんなコトしてたら体重増加が止まらんわな。うまい食い物は諸刃の剣である。朝晩はもうちょい散歩するか。
外食するほど腹は減ってなく、何となく今日も何か作ったろかいなという気分だったのでひと駅向こうのスーパーに寄って買い物をする。

「そういえばブロッコリーとスモークサーモンの飯もん、というのがあったな。アレしょう」

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帰宅して『アラン・デュカスのひと皿フレンチ』(お米編30ページ)を見ると、カリフラワーがないとアカンと知り、別の24時間営業スーパーでカリフラワーを調達。22時半を過ぎてやっと調理に掛かれる。

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このメニューはとにかく材料を所定の大きさにきっちり切ったら(種付きのブラックオリーブなので種を外すのが大変だったが)、あとはドーンと炒めて沸騰させ、オーブンに入れさえすれば特にやることはナシ。けれどシェフのアドバイスには、こう書いてある。

残ったブロッコリーの茎(今回は茎の部分は使わない)は、たまねぎ1/4を1㎝角に刻んだもの、ベーコン1枚を細切りにしたもの、「野菜のブイヨン」500㏄と煮込めば、おいしいスープになります。

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と書いてあった。たまねぎをペコロスに、ベーコンを鶏肉の残りに代用させてスープにしたが(もちろん野菜のブイヨンは市販の顆粒モノで代用)、ブロッコリーは偉大やな、とつくづく感心。

そうこうしているうちに、オーブンの30分が経ち、ご飯が炊けていた(まだちょっと水気が残っていたのでガスの弱火で3分ほど追い炊き)。ここでブロッコリーの花蕾(からい、と言うんだそうな)の部分とスモークサーモンをブチ込んで、ぐるぐるかき混ぜ蓋をして10分間蒸らしてハイ、出来上がり。

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日付が変わる直前だったし、こんな時間から酒飲むのもなぁと、最近の日経平均株価が羨むような体重の上昇(めでたくない)が気になっていたので踏みとどまったが、ひと口食べたら男独りの寂しい食卓が一転...

「ウマい!(落涙)」

特にブラックオリーブ&スモークサーモンの塩気が実に大人っぽくて、「深夜食堂メシ」としても結構ええ感じである。ワイン監修のジェラール・マルジョン氏お薦めのワインは清涼感とミネラル感のある「サンセール」とおっしゃっているが、ハードボイルドらしく「スコッチの水割り」と合わせてもイケると思います。お試しあれ。

そういえば30年ほど前、堀江淳が甘ったるい粘着質ので見出しのような唄を歌っていた。同じ頃、細川たかしが「北ぁの?、酒場通りにはぁ?」(ⓒなかにし礼先生)、そして五木ひろし&木の実ナナも「絵もない、花もない...」(ⓒ阿久悠先生)と酒や酒場について歌っていたが、最近はそんな唄のことを聞かない。若いヤツらが酒飲まなくなったことと、関係があるのかないのか。
「新地の香川でうどん食うて帰ろかなー」

と会社を出る前に思っていたら、「いかとレモンのリゾを作ろうと思ってます」とヨメはんから留守電が入っていた。ふだんは全然料理なんかしよらへんくせに、『アラン・デュカスのひと皿フレンチ』を見て「海の幸のパエリヤ」作ってええカッコしている夫が許せなかったのだろう。

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「年季の違いを見したらなアカンわ」なのか、とにかく帰宅して1時間後にはもう、蒸し暑い夜とは正反対の爽やかな匂いに包まれていた。『ひと皿フレンチ』お米編22ページのメニューである。

いかは4人分の材料では1/2杯になっているが、1杯使っても全然OKである。何よりも、今日も今日で野菜のブイヨン(手抜きして市販の顆粒です)やいかからエエだしが出ているが、それ以上に「たまらん」と感じたのは、細かく切ったレモンの皮と果肉である。苦くて酸っぱい。ガキの頃なら敬遠していた味がこの歳になると、なかったら逆に物足りなくなる。

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これと黒胡椒のピリ辛が合わさって(色もタイガースカラーですな)ノンストップで手を動かし、4人前のリゾがみるみる減っていく。「今日はこのぐらいにしといたらぁ」で辛うじて手を止め、ごちそうさまの後片付け。奥様、ラッキーな夜でした。

「海の幸のパエリヤ」が地中海フレンチのオーケストラだとしたら、「いかとレモンのリゾ」は、ストリングスのハーモニーで聴かせるバイオリン協奏曲か。後味も実に軽やかなので、実は悪魔のようなメニューかもしれんな。真夏には一番合っていると思いまっせ。

ちなみに、今日のフレーズは竹内まりや「ドリーム・オブ・ユー」(?竜真知子先生)から。

こんな話をウダウダ書いていたら、『ひと皿フレンチ』編集者の姜尚美さんからメールが来て、「こんなブログも偶然見つけました」と書いてある。

ええとこいこか」と題されたブログを見てみると、魚編10ページの「いわしのグリル」と16ページの「さばのマスタード風味」を上手いこと作ってはる。盛りつけもウマい。姜さん「名も知らぬ読者に届くこの瞬間が誰に褒められるよりもいちばん嬉しい!」。同感。

昨日、弊社新刊の『アラン・デュカスのひと皿フレンチ』(お米編)を横目に見ながら「海の幸のパエリヤ」を作った話をブログに載せたが、さすがに4人分作ったので2人では食べ切れんかった。

それで残りをタッパウェアに入れて冷蔵庫で冷やし、仕事が終わって青山祐子アナの「NHKニュースウオッチ9」を見ながら電子レンジでチンして食べたが、昨日出来立てをいただいたのとはまた全然違った感動に包まれて、なかなかええ気持ちである。ヘルシーな材料ばかりを使っているせいか、胃もたれとも全く無縁であった。

私がランチ持参派だったら、弁当箱に入れて食うてもきっと笑顔の昼餉になったことであろう。名人は冷えても名人。ちなみに今日のタイトルは「そして神戸」(ⓒ千家和也先生)から拝借したが、わびしいはずの独り飯も全然「みぃ~じめに、なるだけぇ~♪」とはならないところが流石、世界のアラン・デュカスである。
今日の朝日新聞読書欄に、『アラン・デュカスのひと皿フレンチ』のことを取り上げていただいた。その締めくくりには、以下のような私の発言が書いてある。

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「料理下手でも作れるような、そして『つくる工程を楽しみましょう』というメッセージが伝わる本になったと思います。たくさんの人に作ってみて欲しいと思います」

ホンマにええカッコ言うてるが、早晩「アンタなに作ったん?」と訊かれること請け合いである。

しかし人間は(一般的には知らんが私は)アホな動物で、そんな自己防衛的なスタンス以前に1日3回メシ食わな死んでしまう。とにかく腹が減ったので「カレーに代わる新しい何か」を求めて、今日の晩メシのために『アラン・デュカスのひと皿フレンチ お米編』P26の「海の幸のパエリヤ」をまず作ろうと決意した。これなら一品で相当腹がふくれそうな気がしたからである。

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三宮そごうの地下に行ったらイカも茹でダコも殻付きエビも殻付きムール貝もちゃんと売っている。チョリソーも入れるように書いてあったが「たぶんなくてもイケるやろ」と省略。ピーマンは甘唐辛子で代用し、事前にちゃんと作りましょうと書いてある「野菜のブイヨン」も市販の顆粒モノで代用した。著者アラン・デュカスさん、レシピ担当のダヴィッド・ブランさん、スーパー手抜きの発行人ですんません。

エビの殻を外したりイカの皮をむいたりするのにヨメはんの手まで煩わして手間取ったが(撮影の時、ダヴィッドさんはスーッとむいていたのになぁ)、実際に鍋の火を入れてからはむちゃくちゃ早い。まずはムール貝を除く魚介類を炒めてバット(がないからわが家のボウル)に移し、その後、同じ鍋で玉ネギとニンニクを炒めた後、グリンピース、甘唐辛子を加え、さぁお米を2合入れまっせ?(アンチョコ本が近くに写ってますな)。

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その後、このお鍋にトマトのみじん切りを入れ、先ほど炒めた魚介類とムール貝を入れて混ぜ合わせ、インスタントの野菜のブイヨンを入れ沸騰させました。

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さぁ、もうそこで火を止め、あとはオーブン機能がついた電子レンジが勝手にやってくれると踏んで、とにかく火のそばで汗まみれの体をどないかしたかったので風呂に入っている間、オーブンが勝手に頑張ってくれたと思います(他力本願)。

レシピには「20?25分加熱する」と書いてあったので、間を取って23分後、汗臭い体と訣別したあとにこんな料理が待っていようとは...。

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食卓の白熱灯はどうも色がかぶってアカンけど、とにかく何とか出来たのでござる。これぐらいでは全然驚かないが、ひと口食べてみてビックリした。

全然ウマい。っていうか、もう一生、外でパエリア食われへんでもええよ、ってぐらい美味しく出来ていた(先日キタの某スペイン料理店で食べたパエリアより、悪いけどホンマに旨かった)。

米といい魚介といい、味付けといい、文句なし。とにかく空腹と香りに任せて、お茶碗でいえば軽?く3杯お代わりして、白ワインをガブガブ飲んで、料理を作る時にかいた汗と同じぐらいの汗をかいて、ごちそうさまである。

私の料理人生は、高校大学のワンダーフォーゲル部で飯盒炊さんのメシを作っていた程度で、冒頭の言葉ー料理下手でも作れるようなは、そのまま自分に当てはまるのだが、そんな料理下手が作ってもここまで出来てしまうというのは、アラン・デュカス&ダヴィッド・ブランのコンビと本日の海の幸にひたすら感謝である。

これがレシピ通りに、甘唐辛子でなくピーマンだったら、野菜のブイヨンをインスタントではなくちゃんと取っていたら、チョリソーも入れていたら......その「たら」は次にお客さんが来た時に実現させることにしよう。

山以外で、お米を洗わずに作った初めての米料理が、何と巨匠のレシピで自社出版物のメニューだったとは人生分からんもんである。次は何を作ろうか...何にしても、本日の表題「恍惚のブルース」(ⓒ川内康範先生)の歌詞は、いくら旨くて死にそうでもリフレインでけへんね。

ツイッターでもつぶやかせていただきましたが...
『アラン・デュカスのひと皿フレンチ』が8.8(日)の朝日新聞読書欄に掲載されるそうです。

どのように「料理」していただけるかが実に楽しみです。皆様、ぜひ日曜日は「朝日」をご覧ください。

そうそう、今まで言い忘れてましたけど、『ひと皿フレンチ』のラストページには、こんな仕掛けがあります。

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「掲載されたレシピと料理写真が全部出てるだけやん?」 いえいえ。

裏返すと、こんな感じ。

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そのメニューをつくるのに必要な材料が書いてあるから、買い物に行くときにここを切り取って、お財布の中に入れていったら便利ですわ。短冊状でかわいらしい。

アラン・デュカスという人、こんなページがお気に入りみたいで、なかなか茶目っ気のあるシェフですな。

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