「死ぬほどたのしい夢」海の幸のパエリア(お米編・P26) � 投稿者:中島

編集責任者:江弘毅を始めとした京都・神戸・大阪の編集集団

今日の朝日新聞読書欄に、『アラン・デュカスのひと皿フレンチ』のことを取り上げていただいた。その締めくくりには、以下のような私の発言が書いてある。

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「料理下手でも作れるような、そして『つくる工程を楽しみましょう』というメッセージが伝わる本になったと思います。たくさんの人に作ってみて欲しいと思います」

ホンマにええカッコ言うてるが、早晩「アンタなに作ったん?」と訊かれること請け合いである。

しかし人間は(一般的には知らんが私は)アホな動物で、そんな自己防衛的なスタンス以前に1日3回メシ食わな死んでしまう。とにかく腹が減ったので「カレーに代わる新しい何か」を求めて、今日の晩メシのために『アラン・デュカスのひと皿フレンチ お米編』P26の「海の幸のパエリヤ」をまず作ろうと決意した。これなら一品で相当腹がふくれそうな気がしたからである。

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三宮そごうの地下に行ったらイカも茹でダコも殻付きエビも殻付きムール貝もちゃんと売っている。チョリソーも入れるように書いてあったが「たぶんなくてもイケるやろ」と省略。ピーマンは甘唐辛子で代用し、事前にちゃんと作りましょうと書いてある「野菜のブイヨン」も市販の顆粒モノで代用した。著者アラン・デュカスさん、レシピ担当のダヴィッド・ブランさん、スーパー手抜きの発行人ですんません。

エビの殻を外したりイカの皮をむいたりするのにヨメはんの手まで煩わして手間取ったが(撮影の時、ダヴィッドさんはスーッとむいていたのになぁ)、実際に鍋の火を入れてからはむちゃくちゃ早い。まずはムール貝を除く魚介類を炒めてバット(がないからわが家のボウル)に移し、その後、同じ鍋で玉ネギとニンニクを炒めた後、グリンピース、甘唐辛子を加え、さぁお米を2合入れまっせ?(アンチョコ本が近くに写ってますな)。

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その後、このお鍋にトマトのみじん切りを入れ、先ほど炒めた魚介類とムール貝を入れて混ぜ合わせ、インスタントの野菜のブイヨンを入れ沸騰させました。

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さぁ、もうそこで火を止め、あとはオーブン機能がついた電子レンジが勝手にやってくれると踏んで、とにかく火のそばで汗まみれの体をどないかしたかったので風呂に入っている間、オーブンが勝手に頑張ってくれたと思います(他力本願)。

レシピには「20?25分加熱する」と書いてあったので、間を取って23分後、汗臭い体と訣別したあとにこんな料理が待っていようとは...。

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食卓の白熱灯はどうも色がかぶってアカンけど、とにかく何とか出来たのでござる。これぐらいでは全然驚かないが、ひと口食べてみてビックリした。

全然ウマい。っていうか、もう一生、外でパエリア食われへんでもええよ、ってぐらい美味しく出来ていた(先日キタの某スペイン料理店で食べたパエリアより、悪いけどホンマに旨かった)。

米といい魚介といい、味付けといい、文句なし。とにかく空腹と香りに任せて、お茶碗でいえば軽?く3杯お代わりして、白ワインをガブガブ飲んで、料理を作る時にかいた汗と同じぐらいの汗をかいて、ごちそうさまである。

私の料理人生は、高校大学のワンダーフォーゲル部で飯盒炊さんのメシを作っていた程度で、冒頭の言葉ー料理下手でも作れるようなは、そのまま自分に当てはまるのだが、そんな料理下手が作ってもここまで出来てしまうというのは、アラン・デュカス&ダヴィッド・ブランのコンビと本日の海の幸にひたすら感謝である。

これがレシピ通りに、甘唐辛子でなくピーマンだったら、野菜のブイヨンをインスタントではなくちゃんと取っていたら、チョリソーも入れていたら......その「たら」は次にお客さんが来た時に実現させることにしよう。

山以外で、お米を洗わずに作った初めての米料理が、何と巨匠のレシピで自社出版物のメニューだったとは人生分からんもんである。次は何を作ろうか...何にしても、本日の表題「恍惚のブルース」(ⓒ川内康範先生)の歌詞は、いくら旨くて死にそうでもリフレインでけへんね。

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